予防接種ってなんですか?

 

重症になりやすい病気であっても、予防接種によって、その病気に対する「練習(予習)」をしておくことができます。前もって練習しておくことで、本当の病気にかかっても、体はあわてずに対応できます。あまりにうまく対応しているので、かかったこともわからないくらいです。

 

予防接種として使うクスリのことを「ワクチン」といいます。ワクチンはそれこそ世界中で一番多く使われているクスリです。先進国だけでなく、生活環境や栄養状態の十分でない途上国の子どもたちにも使わなくてはならないので、非常に安全に作られています。

 

たとえば、安全に泳げるようになるためには、はじめは足のつく深さのプールで注意しながら練習しますよね。すべての子どもたちを安全に泳げるようにする。これが予防接種です。

 
では、泳げない子どもをいきなり海や川で泳がせるのはどうでしょう。自然の中の海や川は浅く流れのゆるい安全な場所だけとは限りません。深く流れの急な危険なところもあります。泳げるようになる子がほとんどでしょうが、泳ぎを覚える前に溺れてしまう子もいるでしょう。病気に自然にかかるというのはこのような感じです。プール(ワクチン)のある現代においては、あまりにも危険ではありませんか?

 

 予防接種   投稿日:2014/07/01