おしっこがちかい
さっきトイレに行ったところなのにまたトイレに行っている。ちょっと気になる出来事ですね。
私たち大人でも、人前で発表したり、話をしなければならないときは何度もトイレに行きたくなります。でも行ってみてもおしっこは少ししかでません。
これは膀胱がとても敏感になって、ほんの少しおしっこがたまっただけでトイレに行きたくなるのです。
子どもも何か変わったことがあったり、緊張するようなことがあるとおしっこが近くなります。そばにいた人が、「さっき行ったところなのに!」とか「またおしっこに行くの?」等と言うと余計に気になり、もっとトイレに行く回数が多くなってしまいます。
これは心因性頻尿といって心配な病気ではありません。緊張がとれると症状もおさまります。好きなテレビ番組を見ているときや、夜眠っている時はおしっこの回数が多くならないのが特徴です。子どもの毎日の生活をよく観察して、何かストレスになるようなことがあればそれを取り除いてあげてください。気にはなりますがあまりあれこれ言わず、黙って知らぬ顔をしていると自然に治ります。
でも、回数が多いだけでなく、おしっこをする時に痛がったり、熱もでているときなどはおしっこの通り道の、尿道とか膀胱にばい菌が入り炎症を起こしていることがあります。
また、とてもたくさん飲み物を欲しがり、夜も目をさまして水分をとり、おしっこの量が多いときも注意が必要です。こんな時は家でおしっこをとり、清潔な容器に入れて、かかりつけ医に持っていき診察を受けましょう。
(大林一彦)
泌尿器・生殖器
投稿日:2006/09/01