心雑音

 

cc238 健康診断あるいは風邪で医者に行った時などにお子さんの心臓の雑音を指摘されて驚かれたお母さんも多いと思います。心雑音とは本来は聞こえないはずの心臓の音が聞こえるものです。

 心臓の雑音には次の二つがあります。

1.機能性(無害性)心雑音

 心臓の病気がないのに聴診器をあてると聞こえる雑音で心雑音の大半はこれにあたります。心臓の中に穴がなく弁の異常もないのに雑音が聞こえるのは不思議に思われるかも知れません。雑音が聞こえる理由はいろいろありますが心臓の中は非常に速い速度で血液がかけ巡っていますので少しの方向の変化や邪魔物があっても雑音が起こり、このような少しの雑音でも子どもは胸が薄いので聞こえてしまうのです。しかし心臓に異常がありませんので放置して構いません。小学校に入るころには聞こえなくなることが多いですが大人でもやせた人では聞こえることがあります。

2.病的心雑音

 心臓に病気があってでる雑音です。多いのは心室中隔欠損や肺動脈狭窄、心房中隔欠損、動脈管開存などです。雑音の大きさが心疾患の重症度と比例するわけではありません。特に赤ちゃんでは雑音が聞こえないのに心臓から症状がでるときの方が重症の心疾患のことが多いのです。

 風邪をひいた時に熱がでたり咳がでるように心雑音も心疾患の一つの症状でしかありません。雑音をいわれたらまず子どもさんを見てみましょう。体重が増えにくいとか風邪を引いた時に入院を何度もしている、他の子と遊んでいてすぐ疲れてしまう、赤ちゃんではミルクを飲むときに休み休みでないと飲めない、すぐにハーハーいって休んでしまう、顔色が青白いなどが心疾患が重症である症状です。たとえ先天性心疾患があってもこれらの症状がなければ治療を急ぐ疾患ではありません。

(杉本久和)

 

 呼吸器・循環器   投稿日:2006/09/01