VPD(ワクチンで防げる病気)

 

cc158 ワクチン(予防接種)で防げる病気のことを、VPD(vaccine preventable diseases)と呼びます。はしか、百日せき、みずぼうそう、おたふくかぜ、ヒブや肺炎球菌による髄膜炎、B型肝炎、風しん、ロタウイルス感染症、日本脳炎、ポリオなどは、みなVPDです。VPDは子どもたちのかかる病気のうちのほんの一部にしか過ぎませんが、子どもたちの命や健康に大きな影響をおよぼす病気ばかりです。

 子どもたちはカゼをひいたりゲリをしたり、いろいろな病気にかかりながら、だんだんと成長していきます。でも、病気のなかには重症になりやすいものもあります。入院しなければならないだけでなく、ときには命を落としてしまうことや、後遺症を残してしまうこともあります。このような病気は、子どもたちの成長にとって大きく危険なハードルです。

 でも安心してください。このような危険な病気のいくつかに対しては、ワクチンが作られています。多くの子どもたちが、その病気で命を落としたり、後遺症を残したりするという現実を何とかしたいがために、ワクチンは開発されてきました。そして、世界中で使われて、子どもたちをVPDの危険から守ってきたのです。

 ワクチンをきちんと受けていれば、その病気にかからないか、かかってもとても軽くすみます。結果として、お友だちや弟・妹などにうつしてしまうことも少なくなります。ワクチンのある現代では、人々をVPDの危険から守ることができます。しかし、いくら良いワクチンがあっても受けなければ、ワクチンのない過去に戻るのと同じことです。防げるのに防がないというのは、あまりにも無謀ではありませんか?

 保護者の方々と同じように、私たち小児科医も、すべてのお子さんのすこやかな成長を願っています。子どもたちの輝かしい未来を守り、夢を現実のものとするためにも、ぜひワクチンを受けて、VPDの危険から子どもたちを確実に守っていきましょう。

(藤岡雅司)

 

 感染症, ワクチン   投稿日:2013/05/01