人獣共通感染症

 

正しい知識を持ってペットと接しましょう

 「人獣共通感染症」とは、ヒトと動物との間で相互に感染する病気の総称です。この場合、動物とはハ虫類や鳥類、ほ乳類など、せきつい動物をさします。身近にいる動物といえば、犬、ネコ、ハムスター、インコ、カメ、キンギョなど、いろいろなペットが思い浮かびます。ここではペットからうつる病気をいくつか紹介します。心配しすぎる必要もありませんが、正しい知識を持つことで、ペットとの生活を今以上に楽しんで下さい。なお、ペットは最後まで正しく飼ってあげましょう。

  1. サルモネラ症:サルモネラ菌は食中毒の原因菌として有名ですが、ほとんどあらゆるせきつい動物が消化管内に保菌可能です。子どもたちに人気のあるミドリガメは半数以上が保菌しています。カメは無症状ですが、ヒトが感染すると、腹痛、発熱、嘔吐、下痢などが起こります。カメに触った後や水槽の掃除をした時には、よく手を洗って下さい。
  2. ネコひっかき病:名前の通り、ネコにひっかかれたり、かまれたりしたときに起こる病気です。ノミが保菌するバルトネラ菌に感染したネコや犬との接触後、1、2週の潜伏期間をおいて、傷の部分にブツブツができ、熱や痛みを感じます。また、何週間もリンパ節が腫れることも特徴です。ペットからうつされないためには、普段からノミの駆除に心がけるしかありませんが、かかったかもしれないと思う時は、医師にネコや犬との接触を伝えて下さい。
  3. オウム病:オウム病クラミジアという病原体が原因です。オウムで初めて発見されたので「オウム病」という名前がつきました。オウムやセキセイインコ、ドバトなどの鳥からヒトに感染すると、1、2週間の潜伏期間のあと、高熱、頭痛、咳、筋肉痛などインフルエンザに似た症状を起こします。子どもがかかったという報告はほとんどありませんが、きちんと診断されていないこともありますので、安心はできません。鳥にさわったら必ず手を洗い、口移しでえさを与えることはやめて下さい。また、糞や尿も感染源となるので、鳥かごはきれいにしておきましょう。

(藤岡雅司)

 

 感染症   投稿日:2006/09/01