予防接種のスケジュール

 

cc161 数年前から子どもが受ける予防接種の種類が増えました。特に生後2か月から6か月頃までに受けるものが多いので、生後早い時期にどのように受けるかというスケジュールをたてなくてはなりません。「ワクチンデビューは生後2か月」と考えて、早めに医療機関で相談されることをお勧めします。

 一定の間隔で複数回受けるものがあり、一定の間隔をあける必要があります。地域の事情や流行の有無を考慮して、個別にスケジュールを立てる必要があります。

 定期接種について、1歳になるまでに受けるものの標準的な接種スケジュールは次の通りです。

  1. 2か月になったら、ヒブワクチン、小児用肺炎球菌ワクチンを受けます。
  2. 3か月になったら4種混合ワクチン(百日咳・ジフテリア・破傷風・不活化ポリオ)が受けられますので、ヒブワクチン、小児用肺炎球菌ワクチンの2回目と同じ時期に受けるようにします。4種混合ワクチン、ヒブワクチン、小児用肺炎球菌ワクチンは初回接種として合計3回受けます。
  3. BCGは小児の結核が減少している現状などから、5か月から7か月で受けることが勧められます。個別接種になっている地域では、他の予防接種と同時接種ができます。

 原則として接種料が自己負担となる任意接種のワクチンについては、次のようなスケジュールが考えられます。

  1. ロタウイルスワクチンは、6週から受けられますが、他のワクチンの接種が遅れないように、2か月から始めることが望まれます。初回の接種は14週と6日までに始めます。
  2. B型肝炎ワクチンは、2か月から始めて3回受けます。

 多くのワクチンをできるだけ早く効率良く受けるためには、同時接種で受けることが必要となります。海外では同時接種の実績が二十年近くあり、効果や副作用に関して問題がないことが実証されています。

(西垣正憲)

 

 ワクチン   投稿日:2013/05/01