弱い子・内気な子

 

cc144 か細くて「骨(ほね)」と呼ばれ、中学時代までは虚弱児扱いされていたのに、剣道や山歩きで鍛えた結果、見事東大に入って優秀な弁護士になった友人がいます。「弱い」とか「内気だ」とかいわれている子でも何か興味を抱いていること、他児よりも優れているようなこと等をできるだけ早期に発見してやり、親がその特長を持ち上げ、後押しすることで、子どもは自信をつけることができます。うまくいけば、おだてられなくても独りではげむようになり、上達し、その結果優越感を持てるようになれば大成功です。評判の他児等を引き合いに出して我が子をひがませるようなことは禁物です。そのような話題が出た時は、「頑張れば追い越せるのだ」と励ますことです。子どもの立場を認めてやることが基本なのです。

 具体的な方法としては、身近な母親よりも父親もしくはそれに代わるべき人に褒めて貰う方が一層効果的で、例えばおとうさんの協力を得て山登り等で一番乗り、得意絶頂の状態にさせ、さらに下界を見下して壮大な気分に浸らせる等、誠に楽しく好ましいことです。また、家でやれることでは、乾布摩擦などなるべく家族ぐるみで取り組み、皮膚を鍛えることによって胎生期に同じ中胚葉から発達した呼吸器をも強くし、さらにくじけず続けることで意志の訓練にもなるという正に一石三鳥の効果が期待できます。

 多産の時代には、「総領の甚六」、「三男坊は出世する」などと言われて上の子ほどひ弱に見られたようですが、少子化の今では、愛情が行き届くせいか、第一子でも一人っ子でもたくましい場合が多いようです。戦後の養護施設では、食事制限とか禁止の多い保育等で、心身に萎縮傾向を呈するホスピタリズムと呼ばれる現象が見られましたが、最近は食事や遊びの面でものびのびと育って一般児との差がなくなっているようです。つまり、「のびのび保育」も大切なのです。核家族で育つことの多い現代の幼児を強くするには、できるだけ同年輩の子たちと交流させ、その中で揉まれることも大切ではないでしょうか。

(高木秀夫)

 

 3歳ごろから小学生ころまで   投稿日:2006/09/01