働きながら子どもを育てる

 

cc090 汗水ながして働かないと食べていけない時代がずーと長くありました。子どもたちは働く両親、祖父母など家族のそばで育てられ、大きくなるにつれ出来る仕事を手伝ってきました。ところが、都市化・核家族化がすすむなかで母親が外で働くとなると子どもの育児を頼むところが必要となって保育所・園が各地に作られるようになりました。「ポストの数ほど保育所を」という標語を御存知の方もあるでしょう。子どもたちに行き届いた保育をとねばりつよい運動が繰り広げられてきました。いま女性たちが、出産後も働き続けたいと願うのは保育所・園に預けて働き続けてきた先輩たちを知っているからであり、また安心して預けられる保育所・園が身近にあるからです。自分自身が保育所・園育ちの方もおられるでしょうし、お友達が「保育所・園育ち」だという方もおられるでしょう。働きながら子どもを育てることは何も特別な事ではないのです。いくつかの注意をしながら丈夫でたくましい子どもに育てましょう。産休明けから保育所・園に預ける場合は、子どもがとても疲れやすいことを考えて慣らしの保育の期間をもうけ、休日にはゆっくり家で過ごします。生後3か月ころまでは病気であっても症状がはっきりしなくてわかりにくいのでお乳の飲みが悪かったり元気がなかったらかかりつけの小児科医に早くみせましょう。4か月以降は良く病気をするようになります。集団生活ですから家庭で育てる場合の3倍の病気をすると覚悟して、病気のときの段取りも考えておいてください。よく病気をした子どもも3歳になると不思議なほど病気をしなくなるので、明るい見通しをもって病気の時はゆっくり療養させてあげましょう。保育所・園には楽しいことがたくさんあります。規則正しい生活をして毎日元気に登所・園できると保育所・園大好きっ子に育ちます。お父さんお母さんもお友達がたくさんできるし、保育士さんたちから教わることも多くてきっといい子育て、自分育てが出来るでしょう。がんばって!

(山上佳代子)

 

 集団生活   投稿日:2006/09/01