インフルエンザ 爆発的流行の恐れ

 

 大阪府感染症情報センターのHPによりますと、大阪府のインフルエンザの定点あたり報告数は、2022年第44週(10月31日~11月6日)より増加傾向にありましたが、第51週(12月19日~12月25日)に2.21となり、流行開始の目安である1.00を上回りました. その後、第52週3.57、2023年第1週7.57と急増し、第2週には12.22となって、注意報レベルの10.00を超えました. 2020-2021年および2021―2022年シーズンは流行がなく、ほとんどの人が感受性者(感染を受ける可能性のある人)となっているものと思われ、今後爆発的に増加する恐れがあります. 感染予防のために帰宅後の手洗いを徹底していただき、重症化予防のためにワクチン接種をお勧めいたします. また、今後新型コロナウイルス感染症とインフルエンザの同時流行による患者数の急増のため、夜間や休日だけでなく、平日でも診療・検査医療機関へすぐに受診できない事態が予想されますので、あらかじめ解熱薬などを準備しておきましょう. なお、インフルエンザは発熱後すぐに抗原検査をすると偽陰性になることがありますので、受診のタイミングについてはあらかじめかかりつけ医と相談しておきましょう.

(プライマリ・ケア部会感染症対策委員会)

この記事は大阪小児科医会ISOP 325号(2023/1/20発行)に掲載されています。
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 未分類   投稿日:2023/01/20