5歳〜11歳の新型コロナウイルスワクチン接種について

 

 厚生労働省のHPに、「5~11歳の子どもへの接種についてのお知らせ」が掲載されています.
小児への新型コロナウイルスワクチンは、令和4年3月から開始される予定で、新型コロナウイルス感染症は小児においても中等症や重症例が確認されていることから、慢性呼吸器疾患、先天性心疾患等、重症化リスクの高い基礎疾患を有する方には特にお勧めとされています. 5~11歳の小児において、ファイザー社ワクチン10μgの2回目接種後1か月の免疫原性は、16~25歳における同社ワクチン30μgの2回目接種後1か月と比較し同等で、2回目接種後7日以降の発症予防効果は90.7%であったと報告されており、独立行政法人医薬品医療機器総合機構は一定の有効性は期待できるとしています. しかし、オミクロン株が出現する以前の治験に対する評価であり、オミクロン株に対する発症予防効果は今後の報告を待つことになります.
 一方、安全性には重大な懸念は認められていないと判断されており、米国での解析結果によりますと、5~11歳の男性においても2回目接種後の副反応として心筋炎が報告されていますが、その報告頻度は12~15歳及び16~17歳の男性と比較して低かったとのことです.
 厚生労働省の「5~11歳の子どもへの接種についてのお知らせ」をぜひ御一読下さい. (新型コロナワクチンの5~11歳の子どもへの接種(小児接種)についてのお知らせ|厚生労働省 (mhlw.go.jp)

(プライマリ・ケア部会感染症対策委員会)

この記事は大阪小児科医会ISOP 314号(2022/2/18発行)に掲載されています。
ISOP(Information Services for Osaka Pediatricians)は大阪小児科医会が会員向けに毎月発行しているニュース速報です。
小児医療・保健等に関する役に立つ情報、学会・集会案内を迅速にお伝えしております。

 

 未分類   投稿日:2022/02/18