2018/2019シーズンのインフルエンザ治療指針が公開されました

 

 日本小児科学会は今季のインフルエンザ治療指針を学会ホームページに公開しました. オセルタミビル(タミフル®)については、平成30年日本医療研究開発機構研究班の検討により異常行動が使用者に限った現象ではないと判断されたことを受け、10歳代患者の投与についても「推奨」へ変更されています. しかし全ての抗インフルエンザ薬の添付文書には重大な副作用として「因果関係は不明であるものの、インフルエンザ罹患時には、転落等に至るおそれのある異常行動(急に走り出す、徘徊する等)があらわれることがある」と追記されました. 今回の指針でも小児・未成年者には、異常行動などの有害事象について注意を行った上で投与を考慮し、少なくとも発熱から2日間、保護者は転落等の重大事故に対する防止対策をすることが必要である、とされています. 新しい抗インフルエンザ薬のバロキサビルマルボキシル(ゾフルーザ®)については、「十分なデータを持たず、現時点では検討中」とされています. 詳細・その他は、日本小児科学会HPの各種活動>予防接種・感染症>予防接種・感染症情報からご確認ください. 

(情報・広報部会)

 

この記事は大阪小児科医会ISOP第275号(2018/11/16発行)に掲載されています。
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 未分類   投稿日:2018/11/16