首都圏を中心に風疹が流行しています

 

 今年7月下旬から増加が続き、これまでに496人(成人男性が401人)となり、ここ5年で最多の報告数となりました. 東京都(146人)及び千葉県(122人)の報告が多く、予防接種歴は、なしあるいは不明が91%を占めています. 大阪府では7人(成人男性が6人)の報告があり、流行が拡大しないかどうか心配されています. 風疹を予防するためにはワクチンが有効で、昭和53年度以前に生まれた男性や、昭和36年度以前に生まれた女性は、1度も接種を受ける機会がなかったので、風しんにかかったことがなければワクチン接種が必要です. 先天性風疹症候群の赤ちゃんが生まれるのを防ぐために、妊娠を希望する女性はもちろん、流行させないために男性も、2回の風疹ワクチンまたは麻しん風しん混合ワクチン(MRワクチン)を接種してください.
<参考>
国立感染症研究所感染症疫学センター「首都圏における風疹急増に関する緊急情報」(https://www.niid.go.jp/niid/images/epi/rubella/180912/rubella180912.pdf) 

(感染症対策委員会)

 

 この記事は大阪小児科医会ISOP第273号(2018/09/21発行)に掲載されています。
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 未分類   投稿日:2018/09/21