子育て通信

キャリアを積みながら充実した子育てを

cc091 キャリアを積んでいる途上の女性にとって働きながら子どもを育てることは大変な事です。その大変さ故に、子どもを持つことをためらう女性が増えています。また作ろうと思った時には年齢が上がり、なかなか子宝に恵まれないという問題も浮上しています。

 日本では現在でも女性の年齢別社会進出を示すグラフがM字型をとり、子育て世代の女性の多くが就労していないことを示しています。時間外に仕事を持ち込む人は能力がないと残業を嫌う国も多くありますが、日本では、職場に遅くまで残り、休日も働く人が偉いという考え方が今もあります。子供のための早退や休暇を取ることは難しく、同僚に迷惑をかけてしまうため心苦しく、結局仕事を辞めざるを得なくなる人が多いのです。キャリアを維持しながら子育てをするには、まずお父さんや家族の理解と協力が必要です。育児のみで無く、お母さんの良き理解者としてのお父さんの存在がとても重要です。そして合理的に仕事をこなせば、たとえ家族の助けがなくとも働きながら育児をすることが出来、子供が病気の時は父親であれ休暇を取れるような成熟した社会になることを祈ります。

 子どもは1秒1秒成長していきます。仕事をしている間はその成長に付き添えない悲しみがあります。でも、夕方からは濃密で楽しい親子の時間です。淋しい思いをさせているだろうと息せき切ってお迎えに行ってみたら先生に抱かれてとっても幸せそう!!ちょっとがっかりなんて事もあるかもしれません。でも一緒にいたくてもいられなかったという思いが、親子の関係を余計に深く結びつけてくれるのではないでしょうか。帰宅後は母親にとって夕食の準備、掃除洗濯、明日の準備ととんでもなく忙しい時です。でも短くてもいいから1対1の充実した時間にしてあげて下さい。10分か15分だけでも、目と目を合わせてきゃっきゃと笑わせて下さい。首が座れば自分の筋トレやと思ってひたすらおんぶも素敵です。少し大きくなると園での話をしてくれながら料理や洗濯などの家事も手伝ってくれるでしょう。しんどいけれど子どもを授かって本当に良かったと思う幸せな時ですね。

 キャリアを積んで一生懸命生きているあなたにこそ、この子育ての素晴らしさを経験して欲しいと思います。

(原 統子)

 集団生活   投稿日:2013/05/01
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