子育て通信

インターネットを上手に子育てに利用する

 いまや、子育てに関する疑問をリアルタイムに解決し、全世界の子育て仲間と語り合うことができ、足を運ぶことなく子育てグッズの購入ができ、さらに育児・医療相談を受けることができます。インターネットを上手に使ってというより、パソコン、携帯電話(ケータイ)、スマートフォン(スマホ)から、無意識のうちにインターネットを利用できる環境が整っています。診療の待ち時間の解消に利用している医療機関も増えてきました。「孤軍奮闘する、お母さんひとりだけの」育児から、「みんなで、安心の」子育てに変わったのです。

 ネットでは、情報の検索、収集、交換、提供が、いとも簡単にできます。しかし、情報が間違っておれば「命にかかわる」といった側面があることを忘れてはいけません。正確な情報を装っていて、実はそうではない「商売がかった」サイトもたくさん存在します。医者が書いているサイトだから、署名入りの記事だから、大丈夫なんてうっかり信用すると、根拠のない意見が主張されているだけのこともあります。厚生労働省や大学、地方自治体などの公的な機関が提供するいくつかの情報と照らし合わせてみましょう。それでも、ときには内容が更新されずに古い情報しか載っていなかったり、間違ったことが書かれていることもあるのです。集めて、比べて、評価する・・・・・得た情報を鵜呑みにせず、子育てのヒントとして活用するにとどめましょう。FacebookやTwitter、MixiといったSNS(ソーシャルネットワーキングサービス)は、友達が友達をよび、その友達がまた友達にというふうに、無限の広がり(コミュニティ)を作る反面、発信された「グチ」が、ときにはウソを生み、まん延させ、悪意に満ちた情報が紛れ込んでも見極めが難しくなることも多いのです。たくさんの情報で混乱すれば、すぐに専門家(かかりつけ医)に相談してみましょう。手に入れた情報が信頼できるかどうかの検証は、最後にはやっぱり専門家に聞いてみることです。

 ちなみに、ケータイ、スマホで撮った写真(動画)や録音は、診察のときに、とても良い情報として役立てることができる場合があります。けいれんの一部始終を動画で、咳の様子を録音で、血便を写真で提供してくれたお母さんがおられます。これだけで十分診断できる場合があります。

 でも、ちょっと!!・・・夢中になって「いつでも片手にケータイ(スマホ)」状態のそこのお母さん!・・・・・よちよち歩きの赤ちゃんがテーブルに手をかけていますよ。

(中谷正晴)

 小児科とのつきあい方   投稿日:2006/09/01
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