食中毒に注意しましょう

今年も食中毒が増える季節になりました.厚生労働省の速報によると、平成13年の食中毒報告数は1924件、25732名です.近年、調理や食習慣の変化からか細菌が原因の食中毒は1年を通して見られますが、堺市学童集団下痢症(平成8年7月)や雪印の低脂肪乳による大量食中毒事件(平成12年6月)など社会に大きな波紋を起こしたものをはじめ、集団食中毒は例年夏季に多いことが報告されています.(図)しかし、保健所などが把握していない家庭内での食中毒はもっとあると思われますので注意が必要です.

  原因 76%が細菌性であり、14%が寒い時期に多い小型球形ウイルスを主としたウイルス性の食中毒になります.細菌性の内分けは、多い順にキャンピロバクター(29%)、サルモネラ(25%)、腸炎ビブリオ(21%)、病原性大腸菌(14%)となっております.有名な O157などの腸管出血性大腸菌は1.6%と少数です.

 キャンピロバクター:鶏や家畜の腸管内におり、その肉が汚染されていて不十分な加熱で食べた時に発病する.症状は食べてから2−3日してから発熱や腹痛と下痢が出てくる.

 サルモネラ:鶏や牛、豚の腸管におり、汚染された卵や肉を不十分な加熱で食べたときに発病します.食べてから、7時間から2日で高熱、腹痛、嘔吐、下痢等の症状が出ます.従来は、発症菌数は10万個程度とされてきましたが、サルモネラ・エンテリティディス(卵に入っていることが多い)は数十個の少ない菌量で発症することや、幼児や高齢者ではかかりやすいために注意が必要といわれています.

   予防 
食べ物は十分に加熱して、調理後すぐに食べることが原則です.

          食品は 買ってきたら低温で保存すること.

          割れたり、ひびが入っている卵は使わない.
          調理中の注意としては、肉や生卵をあつかった手指はすぐに洗う.調理器具も同様に洗浄や消毒に注意を払う.  

 (文責 市立池田病院 牧 一郎)